第10回
「太平洋」と「大西洋」
| 今回は,社会科について,小さな疑問に答えてみます。 |
疑問1 「太平洋」と「大西洋」って,何で「たい」の漢字が違うの? |
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「太平洋」を「大平洋」と書くと×だし,「大西洋」を「太西洋」と書いてももちろん× 漢字が似ているだけに,テストでは注意が必要になるところですね。そこで,「太平洋」と「大西洋」について,それぞれの語源を調べてみました。
「太(泰)」は「やすらか」,「大」は「大きい」で,似ていても意味が違うわけです。それにしても,マゼランが横断していたときに海が荒れていたら,「太平洋」という言葉は生まれなかったかもしれませんね。 |

疑問2 歴史の本で,「大阪」が「大坂」になっています。これって間違い? |
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現在の大阪市は,昔は大坂または小坂と書いて,「おさか」と呼ばれていたようです。江戸時代頃にはおもに「大坂」と書かれるようになりました。「大阪」という字が定着したのは明治時代以降です。そのため,くわしい歴史の本では,江戸時代については「大坂」,明治時代以降については「大阪」と使い分けているものが多いようです。質問の本が江戸時代の歴史に関するものであれば,「大坂」は間違いではありません。
1は「江戸」が正解で,「東京」と答えると×になります。2は「大阪」で正解です。(「大坂」でももちろん正しいのですが,学校のテストでは「大阪」と書く方が確実です。 ) |
疑問3 「イギリス」と「イングランド」の違いは? |
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日本でも人気の高いベッカム選手は,2002年のサッカーワールドカップで,イングランド代表として活躍しました。あのときのベッカム選手はイングランド代表であって,イギリス代表ではありません。イングランドとイギリスはどこが違うのでしょうか?
さて,イングランド人が初めて日本に来たのは,連合王国が成立する前の安土・桃山時代(16世紀後半)のことでした。日本人は,ポルトガル語の発音に基づいて,イングランドのことを「イギリス」と呼びました。江戸時代になると,鎖国が完成して,「イギリス」は日本に来なくなりました。その間に連合王国が成立したわけです。江戸時代の終わり頃に連合王国が日本に来るようになると,日本人はその連合王国のことも「イギリス」と呼ぶようになりました。 イギリスはサッカー発祥の地であることもあって,イングランド,スコットランド,ウェールズ,北アイルランドがそれぞれ代表を出すことが認められています。ベッカム選手がイングランド代表であってイギリス代表でないのはそのためです。(そもそもサッカーではイギリス代表チームというものが存在しないのです。) |
| 右の図から分かるように,イギリスの国旗(ユニオン・ジャックと呼ばれます)は,イングランド,スコットランド,アイルランドの3つの旗を重ね合わせたものになっています。これからも,イギリスが連合王国であることが分かりますね。なお,ウェールズの旗が加わっていないのは,ユニオン・ジャックができるはるか前に,イングランドに併合されてしまったからです。 | ![]() |